デイジーベル

ゾンビーバーのデイジーベルのレビュー・感想・評価

ゾンビーバー(2014年製作の映画)
3.6
「森の大工さんがゾンビの力を借り、リア充達をやっつける物語」

ジョーダン・ルビン監督が撮ったジョーダンのような映画(前回レビューに引き続き失礼しました)。
タイトルとジャケットからも内容が既に丸わかり状態な上、B級臭溢れる作品。
※そこを逆手に取って「お約束」とも呼べる演出を″過剰″にサービスしてくれる、愛すべきおバカパニックムービー。

いい意味で適度に緊張感が無く(マペットのビーバーという″恐怖の対象″が見事に″残酷さ″を″笑い″に変換してくれる)、残酷なシーンも楽しめる仕様に。囮になる(させられる)「ゴズリング」(犬)のシーンは不謹慎ながらも意外と悲観しないで観れてしまう恐ろしさ。そして突っ込まずにはいられない「ゾンビーバー」に噛まれた後の設定。
傷の確認からの流れは命の危機に瀕した動物の本能か(そんなものじゃ無いだろうが)。意外にも伏線を回収してくれる優しさにも好感が持てる。

とにかく何も考えないで、酒でも飲みながら騒いで楽しむべき映画。エンドロールの音楽が無駄にいい曲なのも素晴らしい。
たまにはこんな映画が必要だと思わせてくれる作品。