ジェラール・ド・ネルヴァルの小説に着想を得て構想した4部作『火の娘たち』の1作目。
現代のパリを舞台に、月の女王と太陽の女王が魔法の石を巡り対決する。
自分自身、何の面白味もない現実派人間なので、ファンタジーやメルヘンの類はほぼ無関心なのですが、ジャック・リヴェットの作品というなら話は別です。
『セリーヌとジュリーは舟でゆく』でもそうでしたが、こんなファンタジーの描き方があるのかと感嘆いたしました。
正直、ヌーヴェルヴァーグの他の監督と比べてもストーリー的にはタイプではないものが多いのですが、ジャック・リヴェットの創り出す世界観というのは、毎度本当に魅了させられます。