ゲイリー冨久津

薄氷の殺人のゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

薄氷の殺人(2014年製作の映画)
4.5
2014年・第64回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞と男優賞をダブル受賞したクライムサスペンス。中国北部の地方都市を舞台に、元刑事の男が未解決の猟奇殺人事件の真相に迫っていく姿をスリリングかつリアルに描いた。

暗い雰囲気の映画で、薄氷の殺人の名の通り、吐く息、闇の暗さ、光、町のしょぼいネオンが効果的に使われ、個人的に好きな映像。
そして、男の運命を狂わすグイルンメイ。これぞファムファタール!
登場シーンは顔隠して泣いてるが、すらりと伸びた足が色っぽい!
裕福ではない薄幸の美しい未亡人!
見事な美貌と演技でこれは男は狂ってしまう!
主役のリャオ・ファンも素晴らしく、ダメ刑事っぷりから、徐々に真相に近づき、ラストの吹っ切れダンスシーンまで見事でした。

大好きな映画です。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津