ゲイリー冨久津

ライド・オンのゲイリー冨久津のネタバレレビュー・内容・結末

ライド・オン(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年で70歳を迎えるジャッキー・チェンの主演作。一線を退いたベテランスタントマンがあることをきっかけにふたたび危険なスタントに挑む姿を描いたアクション作品。

ジャッキー・チェンの名前だけでとりあえず期待せずに観ました。

まず、広東語でなく北京語のジャッキー・チェンの演技が珍しいなぁと感じ、面白いものが観れるか?と淡い期待が膨らんだのですが、それ以上は膨らむ事もなく、その後は膨らんだ期待をゆっくりと萎ませていく作業を続けながら映像を観ておりました。

ストーリーは、
疎遠だった娘との関係修復のお話。

娘の彼氏と粗暴なパパジャッキーとのコメディ。

借金取りから逃げる&闘うアクション。

借金のカタに持っていかれそうな愛馬(スタント馬)とのスタントやコメディ&泣きのお話。

スタントマンとしての意地を見せるお話。

「プロジェクトA」や「ポリスストーリー」などのスタント映像も使っていたりもして、いろいろ楽しみ方がありましたが、自分にはなんか微妙。
ジャッキーは演技派じゃないしね。
音楽も凡庸。

ジャッキー・チェンは70歳とは思えない動きでさすがでしたが、やはり往年とは掛け離れているので、興奮とまではいかない。

アクションやコメディがありつつも一番の見せ場は御涙頂戴なシーン。
そこに悲しい音楽で泣かせにくるお決まりの展開。
お馬さんのつぶらな瞳と演技。

泣ける。
いや、動物は泣ける。

でも、馬が骨折しそうな無茶な演技をさせていて、CGか本物か分からないのでハラハラします。

このところジャッキーは中国共産党よりの発言をしているようで、香港映画界とは距離があるのかな?
晩節を汚してるとまでは思わないけど、映画の出来といい、ジャッキー・チェン監督の演出ではないジャッキーの中途半端な演技といい、どうも微妙な気持ちがします。

ジャッキー・チェンの声優でお馴染みの石丸博也さんが引退していたらしいですが、この映画限定で復活されているよう。

吹き替えで観たらよかったかな?
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津