6歳だったメイソンを12年撮り続けてきただけあって、周りをとりまく大人たちを含めてみたら、これが人生、と思ってしまった。
メイソンにも母親にも共感するところが沢山。
メイソンの、壁をつくったり自分の将来に悩んだり、周りの目を気にしてしまうことにも悩む、そんなところにも共感…
子どもが家を出るとき、多くの母親が同じことを思うはず。たったの12年で、小学生だった子どもが家を出ていく。よく考えたら当たり前のことなのに、それが約3時間にまとまっていると、どれだけあっという間のことなのか、痛感させられる。
ライブハウスでの父親の言葉もそうで、今となっては良き父親だけど、それはメイソンが小さい頃、とても父親として一緒にやっていけないような時代があったからで…全てはタイミング、ほんとそう。
シングルマザーながら大学に通い、子どもたちを養えるだけの仕事に就く。大変なことを成し遂げているのに、再婚するのはクソみたいな男ばっかり。それが子どもたちに影響を及ぼしている。でも母親との愛情はしっかりあって、ちょっとした素行不良はあれど、なんとか進学もしていっている。
見ていてしんどいところばっかりで、劇的なストーリーでもない。
好きな映画ではないけれど、心に残る言葉が沢山あって、色々と考えさせ、気づかせてくれる映画だった
