スズタカ

ターザン:REBORNのスズタカのレビュー・感想・評価

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)
2.8
俺が観たかったターザンは、コレジャナイ…(T ^ T)

まず、何がダメかってざっくり言うと、観客の期待に全く応えていないんだよなぁぁ。

俺にとってターザンは、ジャングルの王者で、性格は明朗快活。どんな困難にも負けない鋼のような、男の中の男というイメージです。

なのに、本作のターザンは、終始 暗い表情で塞ぎがち。眉間にシワを寄せては悩んでばかり…。これじゃ、ダメ!ターザンは、明るく爽やかにワイルドで豪快でなきゃ!

ターザンのキャラクター造詣に、変にノーランのテイストを盛り込んでいるのが失敗だと思います。スーパーマンと同じで、ノーラン的な演出はターザンにも合っていないです。

また、ジャングルの王者であるはずのターザンが弱すぎる!

肌が色白なのは、ジャングルから去って数年経っている設定からまだ許せるとして、動物たちとの格闘において、腕力で一度も勝つシーンが無く、負けてばかりなのは、いかがなものか…。

あまつさえ、形勢が不利になったら直ぐ土下座だとか……。一緒にいたサミュエル叔父にも、お前も土下座しろぉ!!とか…(−_−;)

ターザンとしてあり得ないでしょ?カッコ悪りィ…ガッカリですよ。

ターザンっていったら、全ての動物たちを従えて、素手でライオンを倒せるくらいに強いんじゃないの…?ね?だよね?

また、ジェーンにしても、せっかく今、ハリウッドで1番エロいマーゴット・ロビーをキャスティングしているのに、ずっと清楚な白いワンピース着せっぱなしって、どういうこと??ジェーンなんだからさ、当然、質素で露出多めの衣装が見れると思うじゃん!ガッカリだよ。

ストーリーは、至ってシンプル。予告編を観たままで、予想外の展開などはないですが、それは別に良いんです。

ターザンであることを辞めて、故郷の英国に戻っていたターザンが、ある理由からジャングルに戻ることになり、さらわれた妻・ジェーンを助けるために、ターザンとして復帰!という展開。

そこから想定される、見せ場の見せ方が上手くないし、あっても物足りない。

実際に挙げてみると、ターザンを辞めていた主人公が、もう一度ターザンとして復帰するシーン。ここ、1番盛り上げなきゃいけなかったシーンです。そのために、今回ターザンを辞めていた設定にしているんだから。

なのに、ぼんやりとして演出にメリハリがなく、全く盛り上がらないんです…。

ここは本来なら、一発、ターザンの雄叫び「アーアアーッッ!!」ってヤツを大音量で叫びつつ、ケンシロウばりに服を破き飛ばして、肉体美を披露!って位やってくれて良かったシーンだよ?

また、ターザンの雄叫びについても、遠くで雄叫びが聞こえる…というのが2回程度で、実際にターザンが雄叫びを上げているシーンが1回もないの…。ちゃんと見せて欲しかったよ。

良いところが全くない作品ではないし、キャストの演技だって悪くないので、本当に勿体ないなって思うんです。

いっぱいガッカリさせられたなぁ。観たいシーンを、期待を超える演出で、観せて欲しかったよ…。
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