きえ

パディントンのきえのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
3.7
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2016/01/22

クマと言えばエッチな奴しか浮かばない私は、こちらのクマはノーマークだったのだけど、映画通の知り合いに意外に良かったと言われ鑑賞した作品。

お話はと言うと、ペルーから来たおっちょこちょいでマーマレード大好きで紳士的なクマと、ロンドン在住のブラウン一家のふれ合いから生まれる絆を描いた心暖まるストーリー。

お話自体はシンプルでとても見やすい作品だけど実は深いテーマが含まれている。
パディントンは移民の象徴として描かれていて、ブラウン一家は人種や国籍、文化の違いによる差異を受け入れ、困ってる人には手を差し伸べて来た移民の国イギリスを象徴としている。

ブラウン一家が異質の存在パディントンを受け入れていくプロセスは、共存のヒントが詰まっていて、現在ヨーロッパが抱える移民問題への提唱と言えるかもしれない。

そんな事を書くと誤解されそうだけど、笑いの要素が沢山詰まった単純に面白い作品です。何と言ってもパディントンが可愛い💕

私は肩の力を抜いて純粋に楽しみたかったので吹替版を選択したのですが、パディントンの声がクレジットで初めて松坂桃李だと知った時はびっくり。全く違和感なかったので。ちなみに字幕版ではあの”Q様ことベン・ウィショー。うーんイメージが湧かない… 機会があれば確認したい^^;

そしてニコール・キッドマンが悪役で出演してた事も驚きでした。こう言う作品に出るんだぁと後で調べたら『子供に見せたい映画を作る』との思いで出演を決めたとの事。彼女だから成立したパロディシーンは必見!どんなミッションを受けて演じたのだろうか?(笑)

観終わった後は優しくHAPPYな気持ちになれます。これからの季節、クリスマスや冬休みに家族や大切な人と鑑賞するのもいいかもしれません。
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