Clara

アベルの小さな世界のClaraのレビュー・感想・評価

アベルの小さな世界(2010年製作の映画)
3.9
2010年、ラテンビート映画祭で上映。
2013年、同映画祭にてレトロスペクティブ上映されたため、その際に鑑賞。原題「Abel」。

父の失踪後、心を閉ざした9歳のアベルは、ある朝突然「自分は子供たちの父親だ」と言いだし、大人びた言動で周囲を驚かす。
大人の都合に翻弄されることを拒否したアベルの心の揺れを丁寧に描いた作品。(引用)

過去の上映作品の中から選りすぐりの3作が特別上映され、これはそのうちの1つ。
それでも満席くらいに多くの方が鑑賞なさっていて、劇場内には幾度も笑いが。

子供の心の繊細さを感じさせ、決して明るいテーマではないと思うが、心的ショックでパパになりきるアベルをはじめ、子供たちが可愛らしい。
子供らしい姿や、パパになりきれていない姿…そういうのが何だかほほえましく、つい笑ってしまうような映画だった。

監督はメキシコの人気俳優のようで、これがフィクション映画監督デビュー作品とのこと。
子供たちの演技がとても上手だったし、DVDがあればいいのにと思っている。
ロードムービーっぽさがあるが、ロードが苦手な私でも夢中になれたので、同じような人にもおすすめしたい。
Clara

Clara