あきしげ

複製された男のあきしげのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.0
一度では理解不能。解説を観てから二度目に臨むべし。

良かった点。

・演出が上手い
・様々な布石
・ジェイク・ギレンホールの演技力

悪かった点。

・一度鑑賞しただけでは分からない
・解説を見ないと二度目は楽しめない
・ストーリー自体に起伏がない

本作はノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説が原作。
それをドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めている。

とにかく、本作は独特な構成となっています。
本当に楽しむなら、一度鑑賞して、解説を見て、二度鑑賞する事。
これによって本作の真髄を知る事ができる。

何度か不自然が演出があるけど、その意味が分かってくる。
一度目では「?」という感じになるシーン。
しかし、解説を見た二度目の鑑賞では「なるほど」に変わる。
これは監督の真意を知った人だけが楽しめる構成である。

主人公の言動が一度目と二度目では意味が変わる。
更に主人公と関係のある人物たちの言動の意味が分かる。

本作は良く練られた脚本だと言えます。
一度目は難解であるが、解説を見た二度目は分かりやすい。
一本で二度も新鮮味のある作品だと思います。

ただし、本作は監督の真意が知りたい人だけが得られる面白さ。
一度目の鑑賞だけで終わってしまうと意味不明に感じる。
その先にいけば、新たな発見があるけど、そこまでいくのが難しいかもしれない。

一度目は素直に鑑賞。
次に解説が載っているサイトを見る。
二度目は監督の真意を理解して鑑賞する。
これが本作の正しい楽しみ方である。
あきしげ

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