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痛いほどきみが好きなのにのsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

痛いほどきみが好きなのに(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

とっても面白かった〜!イーサン・ホーク監督・脚本作品です。予想以上の出来でした。イーサン・ホークの自伝的作品と知りながら見ると、本当にこんなことをしたのかと笑い転げてしまうシーン続出です。彼って日常生活でこんなに饒舌なんでしょうか?これでは、まるで『ビフォアシリーズ』と同じ位、しゃべりまくってます。そして、音楽のチョイスも良かった。エンドロールの歌は、この映画にピッタリ。

これが初恋だったんでしょうね。ユマ・サーマンと出会う前…。サラもシンガーソングライターとして成功しているのでしょうか?気になります。メキシコでのラブラブな様子もよかったけど、メキシコから帰った後、サラの心を取り戻そうと必死な様子も良かった。アパート前で工事用のコーンをメガホンがわりに叫ぶ様子、アパートの前の公衆電話から電話をかける様子、シェイクスピアさながら愛を語る様子、クリスマスに何度も留守電を入れる様子…こんなことをあのイーサン・ホークが本当にしたんでしょうか?面白すぎます。

お母さんやお父さんとの会話を通して、彼の生い立ちまでよく分かりました。イーサン・ホーク自身にウィリアムの役をやって欲しかった。この作品では、自身のお父さん役。失望していたはずお父さんのセリフを自分が語るってどんな気持ちだったのかなぁと想像してしまいます。フォートワースの駅で、「13歳になったら一緒に暮らそう」と言った時、隣にいる奥さんがユマ・サーマンに似ていて何度も巻き戻しました。キャストにないし、別人かな。どこからどこまでがフィクションで、ノンフィクションなのか、興味深い作品です。どこかで自分のことを見てくれているであろうお父さんへのメッセージなのかもしれないですね。
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