結論から言えば、「勝手にしなはれ」って感じ。
この感想は最初から最後まで変わらなかったなぁ。
幼馴染で大親友の女性達が、互いの相手の息子との禁断の愛に堕ちていく。
意味不明。
理解不能。
勝手にしなはれ。
…なんだけど、主要キャストの美しさと、現実としてではなく、寓話として捉えれば、スキャンダラスな4人の秘め事も、それなりに楽しめる。
オーストラリア東部の海辺の町。幼馴染のリル(ナオミ・ワッツ)とロズ(ロビン・ライト)は、少女の頃から何をするのも一緒だった。リルにはイアン、ロズにはトムという息子が生まれ、月日は流れていく。ある日、イアンはロズに秘めていた想いを打ち明け、2人は一線を超えてしまう。それに触発された様に、トムとリルも関係を持つようになり—— 。
いや、もう誰が悪いって子供達でしょ。
後は環境かな?
海辺の町で、4人だけで毎日夏休みかっていうぐらい、泳いで、サーフィンして、夜はワインを飲んで踊り明かしているから、こんな事になる。
最初にルールを破ったのがイアン。
そして、何故かそれに対して対抗意識を燃やしたのか、同じ事をやり返す格好となったのがトム。
母親同然に接してきた、母親の親友に欲情を抱く。
もう、全然意味ふー。訳わからんぷー。
子供達の押しに流されるままの母親達。
いや、ひっぱたいてでもやめさせなさいって。
4人全員頭がおかしいが、子供達が酷いかな。
そして、この映画の"ある意味"面白いのは、一線を超えてしまった4人が共犯関係で固く結ばれる所。ここは、一般的には母親同士が罵倒し合って、頭を冷やして、関係を終わらせるのがセオリーかと思うが、幼馴染の2人の友情が思いの外、固い!!崩れない!!
なので、邦題にあるような"崩壊"は、最後の最後、あらゆる人を巻き込んだ上で起きてしまう。
でも、結局の所、結論としては、
「勝手にしなはれ」。
自分達の身勝手な行いで傷付けた人達に、一生を懸けて詫びながら、勝手にしなはれ。
ま、4人に全く反省の色が見えないんだけど。
倫理観を持ち込んで観れば最悪。
そういうのを抜きにしたらまだ楽しめる、かな?