「イット・フォローズ」のデヴィッド・ロバート・ミッチェル氏による監督デビュー作。高校最後の夏休みに「スリープオーバー(お泊り会)」をひらく少年少女たちの恋愛群像劇。
主人公格の女の子すら親友の彼ピッピに色目つかうみたいな、グロテスクっちゃグロテスクなんだけど「普通の恋愛」って割とこんな感じにショボくて冴えないやん、というリアリズム。
そしてリアルなのに不思議と生臭くない。若者たちを題材に普遍的ななにかを掴む、という姿勢があるのだろう。才能ある研究者がとても丁寧かつ愛情もって「あの時代」を真空パックしたという感じ。
群像劇は視点もテンポもばらけやすいのにちゃんとスラスラ見ていられる作りもよく出来ている。
とはいえそんな興味のある分野やないけどな~。アラフォーになってもバキバキDT生活なのでこういう映画であるあるだよね~とも言えないし。上のほうで普通ってこれよ?とか書いちゃったのは見逃していただきたい。いつ何時でもカッコつけたいやないか。