繕い裁つ人のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

中谷美紀は美しい。
どんな役を演じても、何か一本筋の通った凛とした美しさは変わらない。
そして、頑固な役も似合う。

着物(和服)は直線裁ちなので、染め替えたり、洗い張りして仕立て直したりして、何代にもわたって受け継いでいける。
洋服だって、良い生地・良い仕立てで作られた物は、繕ったりサイズ直しをしたりリフォームしたりして、長く着られるもののはずだ。現に、まだ服地が貴重品で既製服が出回っていなかった頃は、皆そうやって大切に着ていた。
現代の大量生産・大量消費の現状について考えさせられる。
もちろん、毎シーズン流行の洋服を発売して買ってもらわないと困る仕事の人もいるだろうが…。

時間がゆったりと動いて、本当に贅沢なおしゃれを教えてくれる映画だ。

あの大きいチーズケーキを食べたい。