投獄中のIRA(Irish Republican Army)闘士達をめぐる実話を実写化。
1981年北アイルランド。英国首相サッチャーに政治犯としての権利を取り上げられたIRAメンバーは、様々な抗議活動の後、命がけのハンガー・ストライキを行う。
歴史的背景を知らなかったので、調べながら鑑賞。少し難しく感じた。
言葉より映像で訴える、強いメッセージ性のある作品。会話やBGMは最小限に抑えられ、クローズアップや長回しが効果的に用いられていた。また、直接の暴力シーンは少ないながらも、"痛"や"苦"の映像表現は生々しかった。
ハンガー・ストライキに挑む主人公を演じたマイケル・ファスベンダーの役作りに脱帽。
若い警備員の涙が印象的。途中で出てきた"ヒナギク"には、"平和"や"希望"という花言葉があるそうだ。
毛布と糞尿の抵抗。決してご飯時に観てはいけない。
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