イチロヲ

続エマニエル夫人のイチロヲのレビュー・感想・評価

続エマニエル夫人(1975年製作の映画)
3.5
別居婚に耐えられなくなり、香港に滞在している夫のもとにやって来た夫人(シルヴィア・クリステル)が、別のイギリス人カップルの恋路を邪魔してしまう。イギリス統治下の香港を舞台にしている、ソフトコア・ポルノ第2弾。

「パートナーを束縛しない生活」「妻の幸せは夫の幸せ」という信条を守っている夫婦の性生活の物語。自身のアヴァンチュールを洗いざらい告白することにより、その刺激を性生活へと繋げていく。夫婦関係に主従はなく、幸せの共有に精進するという思想。

物語内容は、自由恋愛の歓びを知らない女性(彼氏持ち)を、夫婦のあいだに取り込むことにより、奇妙な三角関係を築き上げていくというもの。エロ要素では、今でいうところの「性感マッサージ」の登場が、見どころとなっている。

香港の猥雑な町並みを収めた映像美がポジティブに働いており、前作よりもエキゾチック感が増大。終局になるとバリ島へと移動して、現地のケチャまで見せてくれる。ただ、Bedの日本語字幕表記が「ベット」になっているところが、ちょっとだけ気になる。
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