小波norisuke

サン・オブ・ゴッドの小波norisukeのレビュー・感想・評価

サン・オブ・ゴッド(2014年製作の映画)
4.0
ほぼ新約聖書の中の福音書に書かれているままに、映像になっているのが嬉しい。教会学校の教材のよう。娯楽性には乏しいかも知れない。もちろん、この映画だけで新約聖書がわかるとか、キリスト教がわかるというものではない。けれども、新約聖書のエッセンスが詰まっているので、聖書に興味のある方は楽しめるのではないか。

十字架の場面が、一番時間を割いて描かれる。とても痛々しい。教会学校で歌う歌で、「両手いっぱいの愛」という歌があるが、ああ、イエス様は、こんな風に両手を広げて、十字架につけられたのだと、まざまざと見せられ、胸を打つ。そして、復活されたイエス様の手。

福音書記者のヨハネが流刑されている様子を描いているのも、面白い。ヨハネの福音書の言葉で始まり、ヨハネの黙示録の言葉が終わり近くで登場する。

教材のようなこの映画の、最大の娯楽要素は、なんといってもイエス様が美しすぎることだろう。宗教的指導者が美しすぎることには、賛否もあるだろうけれど、やっぱり楽しい。不謹慎な気もしつつ、心ときめいてしまった(笑)。ペテロもイメージどおり。元徴税人だったマタイは、市村正親さんに似ていると思ったのは私だけかしら。
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