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はなればなれにのabokadoのレビュー・感想・評価

はなればなれに(2012年製作の映画)
4.6
まずはじめにフィルマークス復活やったやったー*\(^o^)/*

たまたまみたこの作品めちゃくちゃ良かった‼︎好きだった‼︎

ストーリーは女の子1男性2、そんなゆるくて普通とは少しズレた関係性な3人の出会いから別れといったところかな。この3人に友達とか仲間とかひとくくりでまとめられるような関係性は存在しない。なんとなしに集まってしまったようなものだから。
この作品、邦画でここまでユーモアが溢れまくってるのある⁉︎てなぐらい全編ユーモアに包まれてる。特に音響効果を使ったものが多くてそれがまた絶妙な雰囲気をかもしていて良い‼︎
また惜しみなく映画愛が伝わってくる。普通とは少し変わっていてズレてる感じの人々の可笑しみを描いている(オフビートというらしい)映画をいくつか見たけど、それらが詰まってた!クロのファッションはシンプルメンに出てくるエリナのファッションだし、ホテルのくだりやサングラス盗んだりは三月のライオンのアイスそのものの描写だし!(世間に攻撃的なキャラも似通っている)3人でサングラスかけてなんとなく過ごしている感じはストレンジャーザンパラダイスを思い出させるし。
ゴダールを彷彿とさせると言われているのでたくさん散りばめられているんだろう。(ゴダールは未見)
こんなにたくさんの素敵な映画たちをちょっとずつ寄せ集めたようなそんな作品を作る下手監督は本当に映画が好きなんだろうなぁ。本家は見てないけど充分この世界に浸れます‼︎

これは余談ですが、監督のトークショーがあり勇気を持って質問をしてみた。「音を駆使したユーモアがたくさん溢れてると感じたのですが意図はあるんですか?」監督は「映画はスクリーンという限られた枠の中でやるものです、それに特に音やそれに視覚効果を加えてその枠を外した枠外まで感じ取って欲しいと思い今回それをかなり意識して作りました。この出来事は枠内だけじゃなく枠の外でも起きていると感じて欲しい。」
感動しちゃいました。枠の外でもかぁ、映画の中だけの世界と感じるのではなく身近に感じれるというのは新鮮だった。

そして、、この作品の主要人物の名前が数字になってるー!!遊び心いっぱいに溢れた素敵な作品、一回で虜になってしまった!
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