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裸足の季節のabokadoのレビュー・感想・評価

裸足の季節(2015年製作の映画)
4.7
逃避行ガールズムービー!
フランス版(舞台はトルコ)ヴァージン・スーサイズと言われているけどヴァージン・スーサイズより姉妹たちが行動に移る理由は明確だし『諦め・絶望』より『葛藤・希望』の方が大きい。家庭の厳しさに加えて国の風習なども含まれていてもっと複雑。
何より自由への渇望とそれを得るための戦いが色濃く描かれている。
ソナイ、セルマ、エジェ、ヌル、ラーレ(ほんとにみんな可愛くて綺麗)それぞれが違う形でいまの現状から脱出する、ここにヴァージン・スーサイズの影はあるかも。
特に末っ子のラーレは自由への執着が凄くありとあらゆる事をするのは純粋無垢かつまだ絶望にぶち当たってないからなのではないか。
第三者目線でみるとワガママで子供なんだなぁと思いがちだがラーレはラーレなりに周りの事も自分のことも未来も見据えてる人間なのではないかと自分は思います。

逃避行メインにしながらサイドの姉妹たちや身内の話も結構パンチが効いているので飽きはしないかと。
レンタルでもみる価値は充分にあるので彼女たちの逃避行姿をみつめるのも良いかと。
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