すずき

ムカデ人間3のすずきのレビュー・感想・評価

ムカデ人間3(2014年製作の映画)
3.0
刑務所所長ビル・ボスは、サディストで傲慢で、暴力とセクハラ三昧のド鬼畜。
刑務所は再犯率の高さと、囚人の食費・所長による暴行の医療費で苦しんでいた。
ビル・ボスは知事に、それらの問題をクリアしないとクビだと宣言されてしまう。
囚人に去勢手術を施す事により、凶暴性を失わせ再犯率を下げる方法を考えたが、失敗。
頭を抱える所長に、右腕の会計士ドワイトは、自身のお気に入り映画「ムカデ人間」シリーズを見せ、囚人をムカデ人間化させる事を提案する…

極悪非道エログロシリーズ第三弾。
前作と同じく、「ムカデ人間」が劇中劇という設定。
前作でグロゴア醜悪描写は完膚なきまでにやり切ったので、本作のグロはまだ控えめ。
主人公のハチャメチャなキャラクターが楽しめる、ホラー・コメディ路線です。

その主人公であるビル・ボス所長は初代「ムカデ人間」の博士役のディーター・ラーザーが演じている。
勿論日本語吹替は若本規夫で、エキセントリックなキャラクターに、若本もノリノリで演じていて楽しそうだ。
そして副主人公の会計士ドワイトは「〜2」の主人公役のローレンス・R・ハーヴィー。
前作では台詞無しの為に吹替は無かったが、本作では彼の台詞はなんと肝付兼太で無駄に豪華!

なかなかムカデ人間の製作に取り掛からず、ムカデ人間が登場するのがクライマックス。
怪作の「〜2」の後だからそんなに期待してなかったけど、少し残念。
まあでも、コメディ作品として全くつまらなかった訳でもなかったので、これぐらいのスコアかと。
若本規夫ファンなら必見かも?