冒頭、紀元前４世紀後半のマケドニアにヘラクレス出現！？ という時点で、こりゃとんでもない話だぞ、とヤな予感。結果は恐れていた程では無かったが、それでも内容はかなりテキトー。神話じゃ無くて、神話の元になった（時代的にかなり無茶な設定だが）ムキムキ怪力男とその一味による脳味噌筋肉アクション映画。当然、筋は超単純。おそらくあの子どもが後の大王だろうから、とんでもない話の一歩手前。
それにしても、ここ数年、古代ギリシヤ・ローマ神話や歴史が続々と映画化されているが、ハリーハウゼンのワクワク感が無いのは何でだろう。ハリーハウゼンの特撮はそれ自体が映画のウリだったが、今やCGは当たり前過ぎちゃってウリにはならない。にも関わらず、ビジュアル・インパクトにチカラ入れ過ぎて他が疎かになっている、っていうことなのではないだろうか。
まあ、それでも、古代ギリシャ・ローマと聞くと、一も二もなく見に行っちゃう自分みたいなファンがいるワケだから、それでいいのかもしれないが。
