第二世界大戦時のナチスの暗号、エニグマを解読するために集められたイギリスの暗号解読者たちの実話をもとにした映画。
暗号解読のために開発された計算機がのちのコンピューターだったとは。戦争によって技術革新が進むというのは複雑な気持ちになる。
また、開発者のチューリングが同性愛者であり今でいうADHDだったというのもこの映画で初めて知った。戦争終結を早めただけでなく、現代の世界にも大きな影響をもたらした人にフォーカスをあて、その埋もれていた業績をきちんと評価しているのは素晴らしいなと思った。同性愛行為が刑法上の犯罪であり病理だともされていた当時の状況も隠すことなく過ちだったとして描かれている点もよい。