yun

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のyunのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アランチューイングのことを知る事ができて良かった。
偉大なる人は、孤独な人が多いのだろう。天才な人は、他と違う。ただの変人と思われ結果が出るまで不当な扱いを受ける事もまた、多いはず。その結果すら隠されたアラン。

もしかしたら、ずば抜けて頭脳明晰な人は、たまにいるのかもしれない。しかし、歴史に名を残すような人間は、それに加えて、何があっても諦めないやり遂げる力がある。その力こそが人類の進歩となり、歴史を大きく動かす。アランチューイングのような天才たちは、人に褒められたいからやるのでも、お金欲しさにやるのでもない。絶対解けそうにないクロスワードを諦めずにやり続ける。ただただそうしたいのだ。私たちは、そうした諦めない天才たちが築いてくれたものによる恩恵を受けている。

天才といえど、1人の人間。悩み苦しみ生きている。偉大なことを成し遂げた人間をただの犯罪者として扱い自死に追い込んでしまったのは時代のせいもあるだろう。だが、こうして何十年も経ってからでも、声を上げる人物が現れ、名誉が回復されたことを嬉しく思う。
yun

yun