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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のnanobookのレビュー・感想・評価

3.8
これはドイツの暗号機、エニグマとの戦い?
見終わった後に、頭の奧が静かに渦巻いているように感じるのは、恐らくそれ以上に複数の言葉にしたいことが含まれているからかもしれない。

それは半世紀も歴史の陰に隠されてきた英雄の事だけじゃなくて、人が持つ個性と可能性や、同性愛が違法とされてきた歴史も含めてで、その根底にはどこか贖罪のようなものも感じられるような気がした。
それぐらい主人公の事を、過去と現在を行き来しながら丁寧に描いている。

その分、時間の経過や周りとの関係構築については分かりづらいところもあったが、つぶさに描かれた暗号との戦いから主題が変わる最後の30分は胸が締め付けられるものがあった。
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