アキラナウェイ

砂上の法廷のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

砂上の法廷(2015年製作の映画)
3.3
法廷で嘘つくんだったら、何の為の宣誓なの?

誰かが嘘をついている。
誰もが嘘をついている。
誰だ。
誰だ。

お前かーーい!!
とひっくり返る94分後。
あ、エンドロールを除けば90分後かな。

ルイジアナ州ニューオーリンズ。父親の殺害容疑で告発された17歳の少年マイク・ラシター。彼の弁護人リチャード・ラムセイ(キアヌ・リーブス)は全く口を聞こうとしない彼に業を煮やしていた。

少年の自供。
指紋が検出された凶器。
圧倒的に不利な状況で、遂に口を開いた少年から語られる言葉とは——。

期待していなかったけど、思いの外惹き込まれる。
法廷劇としては至極真っ当でシンプル。

いやいや。
何に驚いたって、マイクの母親役のレニー・ゼルウィガーの変貌ぶり。

二度見、三度見したってばよ。

ええーー!?
これがあのレニー・ゼルウィガー!?
似てるけど別人だよね、と何度も自分に言い聞かせていたけど、ご本人でした。し、し、皺が…。

殺された父親役は「ブルース・ブラザーズ」ジョン・ベルーシの実弟ジェームズ・ベルーシ。
似てるよね。流石兄弟。

マイク・ラシター役のガブリエル・バッソくんは「キングス・オブ・サマー」の子だった。
何処かで見たと思った!

キアヌ目当てで観たけど、対する検察側がいまいちパッとしない人で、張り合いがない。やっぱりこういうのは、実力が拮抗している弁護側と検察側のバチバチバトルが観たいのにー!!

どんでん返しには騙されたし、惹き込まれる法廷劇だったけど、どうもこじんまりと終わってしまって、ドラマみたいな映画。

レニー・ゼルウィガーの喋り方は若い頃は良いけど、ここまで年齢を重ねるとちょっと甘ったるさが過ぎる。