みむさん

しあわせの帰る場所のみむさんのレビュー・感想・評価

しあわせの帰る場所(2008年製作の映画)
3.0
ライアンレイノルズ、ジュリアロバーツ、ウェレムデフォー共演の家族のドラマ、親子の確執と絆を描いてる。

ある事件あり、秘密あり。で、この秘密が、「あーそーゆー展開か・・・」ってちょっとゲンナリしかけたんだけど、
この、まるで独裁者のように厳しく締め付ける父の元では
そういうことがあっても仕方ないかもな、ってなんか納得しましたね(苦笑

劇中のマイケルもきっとそう思ったんじゃなかろうか。
自身が父の締め付けに苦しんできたのだから。
実際、そういうふうに思わせるセリフもありました。

そして、きっと自分と父のようなふうにはなってほしくないという思いからか、クリストファーを気遣うマイケルの姿が良いです。

やっぱり子供は大人に気にかけて欲しくて、
そして、わかってほしいものですな。

マイケルは自身が父からそういう愛情を感じなかったため、自分の少年時代とダブったんでしょうね。
この少年にはそういう思いをさせないようにという優しさが感じ取れる。

父チャーリーは相変わらず厳格ですが、
やはり妻を亡くしてから変わったんじゃないでしょうかね。

多分チャーリー自身も突然のことで心の整理がつかず、
かついままで保ってきた威厳をくずすわけにもいかないというヘンなプライドもあったんだろうとは思うけど、
徐々に変わってきてるのかな、と思える。

最後までギクシャクは消え去らない映画だけど、
やっぱり親子の絆はあるもんだな、というのと、
親子確執の呪縛から解放された父と子の映画なんじゃなかろうか。

地味ながらなかなか良かったと思います。


※ただ、ジュリアロバーツとウェレムデフォーが
過去と現在の違いが陳腐な老けメイクで済まされてるのが残念でした(笑