このレビューはネタバレを含みます
70年代の終わり。中産階級で暮らすカーティは地元の不良集団パックのエルヴィスに憧れるが、エルヴィスは未来を選べるお坊ちゃんのカーティを突き放す。しかしカーティは忠告を聞かずにパックでの喧嘩に参加。カーティを愛するようになっていたエルヴィスは、それ以上突き放すことはできず…お互い持たないものに憧れ、すれ違う青春群像。
腐女子的な視点で言うと
「予想してたのと受け攻め逆だったなこりゃ」
カリスマ性のあるエルヴィスにぼんぼんのカーティが一方的に憧れる話かと思ったら違った。
エルヴィスいつそんなにカーティのこと好きになってたの?
このくそみたいな街を抜け出してベルリンに一緒に行けるもんだとどこで思い込んでたの!?
私、もしかして寝てた…?
いや起きてました。もうちょっとその辺が明確に描かれてたら良かったなあと思いました。しかし告解室に入っての告白はいいですね。いつかパクろう(笑)
ところでパックのリーダー、ジャックと、ベイビーの関係性も見逃してはいけないと思います。
薬売るなと何度も言われて切れてしまうベイビー。
ついにジャックを殺してしまうけど、葬儀で誰よりも泣いていたベイビー。
いや殺したのおまえですけど!?!? サイコパス かな!?!?
と一瞬思ったけど、思えばベイビーはジャックに認めてもらいたかったんじゃないですかね。
誰よりもツンツンして、最初にカーティに喧嘩売ってきたのもベイビーでした。
弱いから、喧嘩ふっかけたり、ヤクを売ったりして、自分を大きく見せずにはいられなかったベイビー。
最後の遠征で、ジャックになりかわりパックを仕切ったベイビーは、コートの襟を立てていっぱしのリーダー気取り。
そう、生前のジャックのようにです。
エルヴィスがとにかく色気があったので、スコアは5で。