1作目よりテンションが上がり、おバカ映画まっしぐらと言う愛すべき脱力作品。
日本人なら「テンプラ」の入浴&爆死シーンで爆笑だろう。
製作年代を考慮すれば、007に便乗したスパイもので、色んな秘密兵器や時代の最先端の文化を取り入れた映像。そしてその一歩先の時代を見せようとしたメカや衣装などで、おしゃれな作風だったのだろうが、60年という歳月は全く違った作品に化けさせてしまった。
ストーリーももちろん今見るとご都合主義が炸裂しているが、それよりメカや衣装がすべて笑いの対象となってしまった。
それに文化。今作ではロック、ディスコなど今見ると赤面物の映像が多数あり、楽しめる。
そんな中で大活躍したホバークラフトだけはかっこよかった。大型化されて未来の乗り物と持てはやされた時期だ。今ではランニングコストが掛かりすぎたり騒音などの問題で、特殊な用途以外ではほとんど見なくなってしまったが、夢のある乗り物だったと懐かしく見てしまった。
それにしても1作目が1966年6月。今作が12月公開なのだが、よく半年で作れたな。
ラストの美女大集合の衣装に、この後続くシリーズのはじけ方が表れている。
余談。
ホバークラフト
敵を追う小型艇の後ろ部分の左右に操舵用の扉が付いているのだが、これが曲がる時にパカッと開くのがスター・ウォーズep5のスノースピーダーみたいでカッコいいぞ。