ノットステア

ナチュラルのノットステアのレビュー・感想・評価

ナチュラル(1984年製作の映画)
4.0
○感想
人生は2つある。学ぶ人生とその後に訪れる人生。このいいセリフだけで、観てよかったと思えた作品。

光と影の描写。明確な善悪。
運。ジンクス。縁起。勝利の女神。
雷。
才能。
リアルさはない。
ロバート・レッドフォードの野球素人感。でもカッコいい。ハンサムすぎる。
大人主人公版『がんばれ!ベアーズ』かと思うくらい、弱小チームが才能ある選手を獲得することで勝ち上がっていく。だけど、『がんばれ!ベアーズ』とは全然違う話。



○アマプラ紹介文
ネブラスカ州の天才野球児ロイは大リーグ並みのプレーをして周囲を驚かせていた。20歳になった彼は幼い頃からの夢を実現する為に、将来を誓いあった恋人アイリスにしばしの別れを告げ、希望に胸を膨らませながらシカゴへと旅立つ。しかし、彼には予想もつかぬ運命が待ち受けていた…。



○印象的なセリフ
・ロイの父がロイに言った言葉「才能はある。だが才能はのばさねばならん。才能を過信してはいかん」

・ロイ「シカゴ・カブスのテストを受ける。落ちるけど」
アイリス「受かるわよ。お父さまが喜ぶわ」
ロイ「ベストを尽くす」
アイリス「約束して」
ロイ「約束する」

アイリス「いつ発つの?」
ロイ「明日だ。汽車なんて生まれて初めてだ」
アイリス「出世するのね」
抱きしめ合う
ロイ「怖がることはない」
アイリス「愛してるわ」
ロイ「結婚しよう。本気だよ。呼びよせる」
キス
アイリス「抱いて」

・チームの少年「いいバットだ」
ロイ「そう思うか」
チームの少年「僕にも作れるかな」
ロイ「こうしよう。材木置き場へ行っていい木を探してこい。一緒に作ろう」
チームの少年「わかった」

・ロイ「野球は終わりだ」
アイリス「なぜ?」
ロイ「過ちはいつまでもたたる。知らない女だ」
アイリス「汽車の女?」
ロイはうなずく
アイリス「惹かれたのね」
ロイ「そうだ。だがまさか…」
アイリス「当然よ。誰も予想しないわ」
ロイ「不意だった。気づくべきだった。バカだった」
アイリス「若かったのよ」
ロイ「人生が変わった」
アイリス「どういう風に?」
ロイ「一変さ。16年間、最高の野球選手になれると思ってた」
アイリス「そうなったわ」
ロイ「なってない。全記録を破りたかった」
アイリス「それで?」
ロイ「それで?道を歩くと人が言う。"ロイ・ハブスだ。球界最高の選手"」
アイリス「人生は2つあるのよ。」
ロイ「2つ?」
アイリス「学ぶ人生とその後に訪れる人生。記録がどうあれあなたの名は残る。大勢の少年があなたの影響を受けた。大勢よ」
ロイ「あの時なぜ立ち上がった」
アイリス「失敗させまいと」
ロイ「おやじは…野球が好きだ。明日球場へ?」
アイリス「行くわ」
ロイ「坊やも?」
アイリス「行くわ」
看護師が病室に入ってくる
アイリス「ではこれで…」

・マックス「野球選手は次々に現れる。俺はその誰よりも永らえ野球の命を守る。」
ロイ「どうやって?」
マックス「選手の生死は俺の手にある」
ロイ「野球をしたことは?」
マックス「ない。見るほうがずっと楽しい。君が英雄でもカモでもいい記事になる。だろ?またな」

以下、ネタバレあり














○あらすじ
キャッチボールをする父と子。ロイ。生まれついての天才児。父親の死。ロイは雷で割れた木を削ってバットを作る。稲妻マーク、ワンダーボーイと名付けたバット。
20歳になったロイ(ロバート・レッドフォード)。幼馴染のアイリスと結婚を約束し、離れる。
トッププレイヤーが銃で殺される事件が多いという話。キャンプに向かう列車。名物バッターとスポーツ記者のマックス。黒いドレスを着た女。ロイをチームに売り込むスカウトマン。スカウトマンの賭け。バッターとの闘い。ロイはバッターから3球3振を奪う。
(※記者のマックスを演じているロバート・デュバルは『ゴッドファーザー』のトム・ヘイゲン役の人)
シカゴ。ホテル。黒いドレスを着た女に誘惑され、部屋を訪れる。女に銃で撃たれる。
16年後。低迷しているチーム「ナイツ」のベンチ。35歳のルーキー、ロイ・ハブス(ロバート・レッドフォード)登場。プロ経験のないロイ。冷たくあしらう監督のポップ。プロ経験がない理由をロイは誰にも話さない。ロイはなかなか出番がない。バッターとして練習。ホームランを打ちまくる。出場。打ったボールに雷が落ちる。ボールの糸が解ける。ホームラン。チームの少年に、一緒にバットを作ろうと話す。バットの名前は"ワンダーボーイ"。アイリスはロイ・ハブスの活躍を知る。チームメイトはみんな雷のワッペンをユニフォームの肩のところに付ける。
「ナイツ」のライトの選手が壁に激突し、死亡。ロイがスタメンになる。「ナイツ」が勝ち続ける。無名選手のロイの経歴が気になる。誰もわからない。スポーツ記者のマックスもロイのことを見たことがあるというが、なかなか思い出せない。
ポップはジンクス(悪運)を気にしてる。
昨年に、ポップが判事に1割の株を売ったため、判事は「ナイツ」の大株主。自分のチームが負ける方に賭けている。「ナイツ」が優勝すると、判事は監督のポップにチームの主導権を返さなければならない。優勝できなければポップはチームを去らなければならない。
暗い部屋にいる判事。判事はロイに昇給させると言う。(チームを盗むため)。バンプは金で動かない。次の刺客は女。
野球賭博をしている、判事側の人間のガス。
判事側の人間の、メモという女性。メモは監督のポップの姪っ子。ロイはメモの誘惑にのる。ポップはロイに、メモがロイに不運をもたらすと言う。ロイはスランプ状態になる。
ロイに運を戻したのは、幼なじみのアイリス。球場に応援に来ている。アイリスに光が当たる。立ち上がるアイリス。ロイがアイリスに気づく。時計を撃ち抜くホームラン。
アイリスとロイの食事。アイリスは結婚していない。寂しくないから、と言う。お互い昔通りではないと、アイリスは言う。いつかめぐりあえると、アイリスはロイを探したことがあったが、もうやめていた。また明日も来いよとロイは言うが、アイリスは来ないと言う。
メモはロイに電話で愛していると言うが、全て芝居。
アイリスは次の日も来る。ロイは自分の過去をアイリスに話す。汽車で女に会って、それがつまずきのはじまりだった。数年間病院暮らし。金も仕事もない。自信を失い、さまよい歩いた。
ロイはアイリスの家へ。野球グローブを見つける。アイリスの息子のグローブ。アイリスの生きがい。父親はいない。父親はニューヨークにいると言う。息子は今、父親が必要な年頃だと言う。
ロイ「父親は大切だ」抱きしめ合う。汽車の時間。アイリスは帰るように言う。(※珈琲を出すと言っていたのに出さない)
パーティ。ガスやメモと会話。ロイは脇腹を抱えて倒れる。かつて黒いドレスの女性に撃ち込まれた銃弾が胃に入っていた。胃がやられている。ドクターストップ。
メモはロイに試合に出ないように話す。
判事もロイを買収しようとする。黒いドレスを着た女性に撃たれて倒れているロイの写真。黒いドレスを着た女性が殺させている写真。試合に出ないで欲しいという裏取引。判事はロイ以外にも買収していると言う。2万ドル。試合に出ても打たないようにさせるため。
ロイが入院しているのは産婦人科。妊娠していると茶化すような記事。
アイリスはロイが入院している病院へ行く。マックスがアイリスに知っていることを話すように言うが、アイリスはシカトする。
ロイとアイリスの会話。
アイリス「人生は2つあるのよ。」
ロイ「2つ?」
アイリス「学ぶ人生とその後に訪れる人生。記録がどうあれあなたの名は残る。大勢の少年があなたの影響を受けた。大勢よ」
ロイは一度受け取った2万ドルを判事に突き返す。過去も暴くがいいと、ロイは言う。その場にいたメモが銃を床に向かって発砲。
最後の試合。ロイは出場。なかなか打てない。ピッチャーも裏切り者だと気づく。2点差で負けている。アイリスから手紙。アイリスの子はロイとの子どもだった。昔から使っている手作りのバットが割れる。チームの少年が自分でも作りたいと言っていたので、バットづくりを手伝っていた。そのバットを貸してもらう。ホームラン。照明破壊。花火のような映像。
田舎。キャッチボールをするロイとアイリスの息子の姿。アイリスもいる。



○2023年WBC記念ということで野球の映画を。
ロバート・レッドフォード演じるロイももともとは二刀流。二刀流なんて言葉は出てこないけど。

WBCは準決勝が1番楽しかったなあ。。。最初から目が離せない感じ。。。
最後に逆転。村上選手の復活の一打。

決勝も楽しかった。村上・岡本師弟のアベックホームランとか最後が大谷vsトラウトと。映画やドラマでも観てんのか!?っていう試合だった。

まぁ、そんなのは誰もが持ってる感想か。野球詳しくないので、、、
なんとなく伊藤大海選手が好きだから、もう少し登板してほしかったけど、まぁ。
僕も強心臓になりたいわ