デプレシャン作品にベニチオ・デル・デル・トロ。およそ想像もつかないキャスティング、果たしてどんな役?と思ったら、インディアンとはなるほどなと。
どことなく茶化したようにも見える精神分析だけど、もしこれが現代ならここまでファンタジックには行われないだろう。夢を主軸とした対話から治療のきっかけを引き出すことはやはり珍しい。
そこからさらにジミーとジョルジュの間に生まれる信頼関係迄もを追って行くが、そこはデプレシャンだけあって、曖昧さであったり混乱であったり、そういったワールドをしっかりとくっつけて来た。これは完全に好みが分かれるところでもあるけど、まずは二人が作り出す流れに身を任せるつもりで鑑賞してみてはどうだろうか。