xavier

きっと、星のせいじゃない。のxavierのレビュー・感想・評価

4.0
運命がくれた、今日が愛しい…
末期がんながらも薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル。だが学校にも通えず友人も出来ず酸素ボンベ無しでは生活さえ出来ない。そんな状況の中ガン患者の集会で骨肉腫を克服したオーガスタス(ガス)と知り合う。ヘイゼルに惹かれたガスだが彼女からは距離を置かれてしまう。
そんな中、彼女が敬愛する作家ピーター・ヴァン・ボーデンにメールを送り返信を貰う事に成功したガスはヘイゼルを誘いピーターに会うためにオランダへと旅立つが…
ストーリーはこんな感じ。
末期ガンを患うヘイゼルは何の変化もない日々に辟易しながらも彼女の事を愛する両親のために生きている。そんな中で出会ったのがガス。図々しいぐらいガツガツとくるガスを最初はうっとおしく思っていたものの彼の底抜けの明るさに彼女は癒され好感を持っていく…

そんなガスなんだけど、骨肉腫を患い片足は膝から無い。ガスもガンの経験者なんだよね。だからこそヘイゼルの気持ちも解ってあげれたんだろうね。それにヘイゼルを気を遣いながらも過度に病人扱いしない所も良かったんじゃないかな、ヘイゼルに取っては。
ヘイゼルの両親は辛かっただろうね。まだ彼女が13歳だった頃に末期がんって宣告され闘病生活も大変だったろうし。だから、ことさら彼女の体調を心配するよね。ヘイゼルはそんな両親の姿はあんまり見たくないだろうしね

そんな中で生きる糧になったのが敬愛する作家ピーターに会えること!
最初は病気のことなので諦めていた物を、色々クリアして行けるようになったのはホント良かったなぁ…って思ってんだけどね
まぁ、このピーターっていう作家が最悪なんだわ!わざわざアメリカから病気をおしてまで会いに行ったのに、なんだろうねあの態度は…何であそこまで酷いことが言えるんだろう?腹がたったわ!

話的にヘイゼルが死んで終わりなのかなぁ
…とばかり思っていたから、後半の展開は意外だったかな。
まぁ、その展開に大いに泣かされたけど…

この作品の中で"なるほどなぁ"って思える事もあったかな
ガスの"この世は夢工場じゃない"とかヘイゼルの"お葬式は死んだ者の為じゃなく生きてる者の為のもの"とかね…

それにしても"アンネの家"でのヘイゼルとガスのキスシーンはキレイだったなぁ…
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