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ピーター・パン2/ネバーランドの秘密のピッコロのレビュー・感想・評価

3.7
あの頃持っていた大切な何か。

ディズニーアニメには続編が存在する作品がいくつかある。アラジンは3作目まであるし、ライオンキングも3作目まで。最近知ったんだけど、シンデレラも3作目まである。ほとんどがビデオ作品だが、今作はなぜか劇場公開されている。それは何故だろう。

昔は何とも思わなかったピーターパンがムカつく。ガキ過ぎてイライラする。前半はそう思いながら観ていた。
いつの間にか、ピーターパンが楽しめなくなっていたのだ。まだまだ子供だと思っていたけど、少しは大人になってたのかな。

大人が観たらピーターパンにムカつく。これ、ディズニーは狙って作ったのだろうか。このことにショックを受けた大人がこの映画を観ていくうちに、あの頃持っていた大事な心をもう一度思い出だそうとする。深読みし過ぎかもしれないが、そう感じた。

では、子供から観たらどうなんだろうか。
そもそも、2002年に続編を公開した意味は何なのだろうか。
冒頭、第2次世界大戦から始まる。主人公はウェンディの娘、ジェーン。
戦時中のため夢を見ることが出来ない大人びた少女だ。今の子供たちはスマホやゲームに夢中になり夢を見ることを忘れてるんじゃないだろうか。2002年当時はスマホはなかったが、ゲームはあった。
そして、前年の2001年、アメリカ同時多発テロ。子供たちは夢を見れなくなってしまった。まるで、この映画のジェーンと同じように戦時ではないが似たような状況になったのでは・・・。
そんな子供たちにディズニーがピーターパンを使って夢を見せようとしたのがこの映画なのでは・・・。

夢を信じないからティンカー・ベルが消えていく。
みんな、夢を信じて。そうすれば彼女は光輝くから・・・。

何故だかわからないが、色々考えてしまった。
自分は、この映画すごくいい映画だと思う。

大切な何かを思い出させてくれたピーターパンに「ありがとう。」と伝えたい。

永遠のピーターパンより

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