ちろる

美女と野獣のちろるのレビュー・感想・評価

美女と野獣(2014年製作の映画)
3.7
美しい、感動的なディズニーでみた世界を期待すると違うかもしれません。
でも、私はこの登場人物みなが完璧ではないという描き方がリアルに感じ、こちらのほうが魅力的に感じました。

映像は始終暗く、でも美しく、鬱屈としたような雰囲気が漂います。
少し残念なのが、ベルが野獣をどの時点で愛したのかがクリアに表現されてなかった所。
野獣の過去がベルの悪夢?によって片付けられてたのが雑かなーと思ったので、もっとそれに合わせた決め手になるエピソードとかあったらもっと感情移入できたかなと思いました。

善と悪は隣り合わせであり、完璧な善は存在しないという描き方をした大人の為のダークファンタジーといった感じなので、全く子ども目線では作られていません。
元々の原作はフランスですがその原作とも異なります。
思いっきりラブとファンタジーな世界を期待する人はディズニーがいま作ってるアメリカ版まで待ったほうがいいでしょう。
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