Kapporiya49

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦のKapporiya49のレビュー・感想・評価

5.0
『アステロイド シティ』が完全にちんぷんかんぷんだった自分の心を癒やすにはどうするか?
ここはホラーだな!となぜか思い立ち、いま話題のコワすぎシリーズを観てみようというわけで、面白すぎてFILE01と02をイッキ見!

2023年のいま、フェイク ドキュメンタリーなんて珍しくもないわけだが、田代カメラマン(実際は白井晃士監督)に自分がなった気分で、ディレクターの工藤さん、アシスタントの市川さんと同僚になったつもりで、この狂った取材にライドオン!
ホラー的な怖さよりも、良くできたアトラクションに乗り込んだような楽しさが上回る作品だった。

とにかく面白いのが工藤さん。
何考えてるのか読みにくいつぶらな瞳と強面の表情、往年の北野武のようなガニ股歩き、そして余りにも突然な暴力の発動とちょいちょい狂った思いつき。「捕獲」と言ったのはてめーだろ(笑)
この工藤さんの存在のおかげで、口裂け女の怪なんで真面目に考えるのもバカバカしい存在が良い意味でどうでもよくなってしまうのが絶妙なバランス。

私が本当に小さかった頃 (5歳くらいかな?) 、TVでも周囲でも、口裂け女がどうのこうのという噂は聞いた記憶がある。
今考えるとあんなクソ田舎にこんな都会的な怪物が居たはずがないのだが(笑)

口裂け女という見た目の特性がいつの間にかどうでもよくなってしまい、彼女の出自に迫ることで当初思っていたのとは違うホラー作品になっていくのも楽しかった。

終盤、アレ?パッケージに映ってる首が曲がった口裂け女の描写なくない?と思っていたら、そこにいましたかー!というサプライズも楽しかった。

私の心は癒されました♡
Kapporiya49

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