Kapporiya49

バティモン5 望まれざる者のKapporiya49のレビュー・感想・評価

バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)
4.0
『レ・ミゼラブル』のラジ リ監督最新作!となんとなくあらすじを確認しただけで観に行った。

正直なところ、前作『レ・ミゼラブル』の過激な暴動シークエンスが観られるものと勝手に思い込んでいたので、この点は肩透かし。

しかし、狭苦しい団地の階段をヌルヌル縦横無尽に動くカメラワークは満載。いよいよ住民が団地を追い出される!というシークエンスは、観てるこっちがハァハァ息が切れるほどに動き回る。

本作では、追い出す市長&警察側の都合にも十分時間を割いて、単なる抵抗する側との二項対立で終わらせず、社会問題としての移民の問題や団地の老朽化問題を提示するスマートな内容だった。

火は常に移民側で点けられる、ということは途中で気づいた。
ということはどうなちゃうの!?と考えると、最後のシーンはとてもスリリングだった。
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