Stroszek

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2012年日本。

廃墟ものだが、スカイツリーを絡めてきている。この新しい観光名所が持つ磁場のようなものに言及しているが、特に映像として掘り下げられる訳ではない。正体不明の茶色い液体に浮かぶ花びらや、スカイツリー=龍脈説、夕子の正体や「先生」の目的など、謎は謎のまま終わる。

行方不明者が多いシリーズだが、「古の者がうごめくあちら側の世界」に連れていかれた、ということなのだろう。「あちら側の世界とこちらの境界が崩れようとしている」と、このシリーズだけではなく『カルト』のような作品でも何度も予言されている。白石監督は、本気でクトゥルーの暗黒神を召喚しようとしているらしい。

好きな台詞→「霊のホットスポット」。

[鑑賞メーターから転載]

2012年。廃墟へ肝試しに行ったカップル2組が撮った映像には、正体不明の臭い液体に散らされた花びらや、震える女の幽霊の姿が映っていた。その後、カップルの女性の一人夕子が行方不明になり、検証番組ディレクターの工藤らが跡を追ううちに、彼女の不可解な能力が明らかになっていく。「つまんねえ幽霊だな!」と人外を煽り、呪具とビンタで物理的な除霊を行う工藤のキャラが相変わらず立っている。夕子の正体や多数の人物の行方など、謎を提示したままで終わるので、単話としてのインパクトはあまりなく、シリーズの繫ぎ目という印象が強い。
Stroszek

Stroszek