スズタカ

ウォークラフトのスズタカのレビュー・感想・評価

ウォークラフト(2016年製作の映画)
3.0
最初っから言ってしまいますが、取り立てて悪いところが無いのに、何故か全く心踊らないんです…。

ストーリーとしては、故郷を失ったオーク族が、「どこでもドア」的な魔法の門を潜って、中世時代っぽい暮らしをしている人類の国に攻めてくるという話。

人類とオーク、それぞれに偏ることなく、恋愛や家族愛、友情なんかも描いています。

人類には人類の、オークにはオークの止むにやまれない事情があることも、割と丁寧に描いています…が、俺にとっては他人事…という意識が最後まで拭えませんでした。

異なる種族の戦争。それが例え、人類VSオーク族だったとしても、簡単に現実の出来事に置き換えることが出来るから、現実感とか切迫感を容易に感じられるはずですよね…でも、この映画は物語にのめり込めないというか、なーんか、距離を置いてしまうんですよ。

その原因は、人類もオークも表面しか描けていないからだと思いました。

なんか、出てくるキャラクターが、みんな感情やなんかが作り物っぽくて、ありきたりというか、全く生きているというリアルさが無い。

だから、全部が絵空事としか感じられないんじゃないかと思います。

良かった点は…特に見当たらないかな。

ミッション:8ミニッツのダンカン・ジョーンズ監督としたら、かなり物足りなかったですね。

良くも悪くも、映画には何か感情を揺さぶってほしいと思っていますので、こういった観ても何の感情も抱かない映画というのは、俺は1番観て損した、と思ってしまうなぁ。
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