エドワード農村

ジヌよさらば かむろば村へのエドワード農村のレビュー・感想・評価

3.8
お金恐怖症の男、タケが限界集落かむろば村にやってきて一銭もお金を使わず「何も買わず、何も売らず、ただ生きていく」コメディ。

ボケ倒してくる村人。村長の阿部サダヲと奥さん松たか子のピリッとした存在感。どこからもみてる村の神様。よそもんにやさしいわけじゃないけれど、ほっとけない人には世話をやく。まわりに迷惑をかけてもいいけれど、その代わりどっかで仁義を通す。田舎で暮らすなら取り繕えないし、どんな人間かお見通しだし、人としてかっこよくないと生きていけない姿がよく描かれていた。

田舎暮らしをなめてるようで、順応していくタケ。自分を捨ててるくらいがこの村の村長にふさわしいという村の神さまの言葉の真意。後半にかけて明かされるときは、前半笑ったのとまた違う景色がみえる。