人工知能搭載の有人探査艇を操る女性エンジニアが、最新鋭のメカシャークに乗り込み、復活した巨大ザメに立ち向かう。日本企業原案の巨大ザメ・シリーズ第3弾。低予算専門のアサイラム謹製。
本作では、メカゴジラよろしくメカ化したサメが登場。人工知能が搭載されており、気丈な性格の女性操縦士(釈由美子が元ネタ?)が搭乗する。他作品からの引用が織り込まれており、潔いのか節操がないのか、もはやワケがわからない領域に達している。
メカシャークのコクピット内部が手作り感満点であり、スイッチをポチポチしながら迫真の芝居を演じるところに何とも言えない味わいがある。少人数のエキストラを右往左往させたり、実際の災害映像を流用したり、パニック描写にも笑いが止まらなくなる。
巨大ザメの脅威を感じさせる描写があいかわらず弱いけれども、「エキセントリックなサメ映画を観た!」という充足感を得ることが可能。特撮映画以外からの引用(アニメ作品からの引用?)を理解することができないのが悔やまれる。