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ドグラ・マグラのtackyのレビュー・感想・評価

ドグラ・マグラ(2010年製作の映画)
2.6
夢野久作の原作は、さすがに日本三代奇書に選ばれただけあって、あの江戸川乱歩でさえ、「訳の分からない小説」と言わしめた超難解小説なのだが、あえて舞台を近未来の宇宙空間にしたこの作品は、それなりにわかりやすくて、楽しめたと思う。

「胎児の夢」。「脳髄論」。んー難しい。
細胞一つ一つが、意志を持つ生命体であり、脳髄はただの伝達組織に過ぎない、(そんな事はあり得ないだろう。)ってのは、「ミトコンドリア」が意思に逆らって細胞内で反乱を起こす、「パラサイト・イヴ」を連想させる。

しかし、オチは少々反則気味なんじゃないか?すべての原因は正木教授にありそうで、実はモヨ子が癌なんだ。とても苛立つ人である。

それと、やはりCGが古過ぎた。残念。
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