視点を変えれば、ただのストーカー物語なのだが、今時こんな純粋な恋愛を取り上げる事が良かったと思う。
主役の二人がとても対照的なのに、ピッタリ合うのが不思議だった。
前半の伏線貼りまくり、後半突然一気に回収も良かったし、こんなファンタジーな世界、一度体験したいとも思った。
出町柳、立命館大キャンパス、平安神宮の岡崎周辺、天橋立、伊根の船屋、等々、京都のとてつもなく暑い夏の風情が納められていて、何かホッコリ気分の作品だった。
ただ、辻褄が合わ無い箇所がありすぎる。
天橋立まで京都市内から原チャリで、二往復するのは、20時間ぐらいかかるのに、半日ですます所や、宇治川花火大会に行くバスが、北賀茂車庫（上賀茂車庫？）行きなんて、あり得ない。京都を知らないのにもほどがあると思ったら、クドカンの脚本だった。
俳優だけだと思っていたクドカンの脚本で、初めて良いなと思った。
