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かがみの孤城のtackyのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.0
いじめ、ひきこもり、虐待などの問題を捉えているのだが、出てくる七人が共感できる人達で、自分の境遇と共鳴するのか、共に支え合おうという姿勢が感じられたので、重くはならなかった。

ベースのグリム童話は恐れながら知らなかったが、同じグリムの「赤ずきん」に似ているので、わかりやすかったし、前半の不思議伏線張り、後半一気に回収するところは、とても素晴らしかった。

そして、エンドロール。とても切なくて感動した。
そして、実写では絶対ばれるところも、アニメならではの手法で伏線を張っていたので、実写ではシラケる原作も、とても上手く表現されていたと思う。

誰も好きでひきこもっている訳じゃない。
どうしようもない現状を、少しでも光を当てようとしているのだ。この作品を観て、その一筋の光になれれば良いと思った。
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