「嫌われたく無いから、怒れない。」
すごくよくわかる。私も一時期そうだった。いや、今もそうかも。
ドラマ版からのファンなので、高評価といきたいのだが、ドラマ版のラスト2回に比べたら、想像できる着地点だった。
今時であるのを差し引いても、セクシャリティを捉える脚本は素晴らしかったと思う。
親との問題、周りや社会との問題、パートナーとの問題、そして、自分自身の問題と、まだまだ山積みの課題を、一つずつ丁重に解決するドラマ版は凄かったのだが、それを踏まえての劇場版なので、この作品だけではやはり捉えきれてないと思う。
それと、史郎さんがあまりにも「ツンツン」過ぎる。魅力半減である。
最後に気になる点を。
この監督のあざとい演出は嫌いでは無いが、主役二人と自分の名前だけのタイトルロールはいかがなものか。
「PLAN75」の監督と同じで、その姿勢が間違っている。
映画やドラマは大勢のスタッフやキャストで成り立っているのは当然で、それなら、主役二人の名前だけにすべきだった。
よってマイナス1点。大好きな作品だけに、残念である。