daiyuuki

ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒムのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.0
高校生のマークはチャットルームで年上のレイチェルと出会い恋に落ちる。 
心の距離を縮める二人だが、ある日、恋人のケビンに虐待されていると告白したレイチェルは、チャットから突然姿を消してしまう。 
不安を募らせるマークは彼女の弟ジョンから「姉が死んだ」と聞き、悲嘆に暮れる。殺した犯人はケビンだと確信したマークは、 復讐を誓い計画を練るが、MI5(英国機密諜報部)のエージェントから、インターネットを通じてその計画を中止するようにと警告されてしまう。 
MI5はテロ対策の為、要注意人物の周辺を監視しており、ケビンをおとりにテロリストを追跡しているというのだ。 
チャットでの交流を通じてMI5が本物だと認識した彼は、MI5からある人物の殺害を依頼される。そのターゲットとは、今では親友といってもいいジョンだった。 だが、この一連の出来事には、驚きの真相があった。
2003年に、実際にイギリスで起きた事件を元にしたサスペンス映画。
「チャットルーム」という顔の見えない空間を舞台にしたこの出来事の背後には、一見親友同士に見えた彼らの中にあるどす黒い嫉妬心や孤独や虚栄心があった。顔が見えないネットならではの、本当かどうか確かめにくさや巧みに相手に引き込まれてしまう恐ろしさがある。
終盤に明かされる真相に、背筋が凍るサスペンス映画。
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