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ケープタウンのrosechocolatのレビュー・感想・評価

ケープタウン(2013年製作の映画)
3.8
最近の刑事ものってどこかでダレがちなのとかが結構多くて。でもこれは違いました。最後まで緊張感あり。

とにかく南アの治安って日本に住んでたら想像つかないくらい悪いんだろうなと。殺人レイプは日常茶飯事、巨悪がバックにいてもちゃんと対応しなさそう。そんな土地でもベストを尽くす刑事が2人。ブライアンとアリは麻薬犯罪の裏側を調べて行くに連れ、それは単なる糸口に過ぎないことを突き止める。

巨悪を暴くプロセスと共に、彼等所縁の人間にまで被害が及び、捜査を超えた復讐しか心を沈められなくなるアリ。
どんなに職務だとか良心とかに理屈では忠実で有りたくても、感情としてはそれでは収まらない現実。本能としてそうしたい願望を、2人が体現したかのような展開は非常に映画的だ。
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