rosechocolat

0.5ミリのrosechocolatのレビュー・感想・評価

0.5ミリ(2014年製作の映画)
4.0
サワは事件に巻き込まれたヘルパーという目線ながらも、
周りの人、特に得意分野の老人たちを見抜く目の鋭さを設定したのがいい。

老人たちの孤独はどこかで老人ではない人たちの孤独にも繋がっている。そして孤独にも種類がある。内政的な孤独ならまだマシだが、大抵の孤独は他人を巻き込むのが問題なのだろう。

ヘルパーに入ると如実にわかるその家の事情。
通りかかったアホのおっちゃんの孤独、名士の孤独、そしてループして判明する衝撃の事実。

たくさんの孤独に触れながらも、そこから這い上がる道はまだあると示すサワの力強さ。そして泥沼の人生たちを解毒するかのような、高知ののんびりとした景色がいい。
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