クシーくん

マジック・イン・ムーンライトのクシーくんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

う~ん、雰囲気映画だなぁ…
ウディ・アレンお得意のウィット&ペーソスも弱い。そして脚本が今まで以上に弱い。最後のどんでん返し程度ではこの作品を十分に魅力的足りえない。天文台のシーンは美しいが、個々のエピソードは乏しい。シークエンスの繋がりが散漫でダレる。台詞も妙に間があってダラける。
クラシックジャズ&カー、絶景のコートダジュール、ル・シダネルの絵画のようなヴァカンスの夜会など琴線に触れるものはあるが、それだけでは矢張り厳しい。

コリン・ファースは相変わらず画面にいるだけで良い。超人思想被れの自惚れ屋のキャラクターに説得性を持たせている。正直彼がいなかったらこの映画は見続けられなかったと思う。
エマ・ストーンの演技は1920年代の人物には全く見えない。ただエマ・ストーン自体と彼女のキャラクターは魅力的なので、まあ良しとしよう。
通して観ると意外なほど甘いロマンス映画で、私のようなすれっからしには人生の本当という奴を味わえないのかもしれない。
クシーくん

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