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ヴェルサイユの宮廷庭師のarisaのネタバレレビュー・内容・結末

ヴェルサイユの宮廷庭師(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWにて鑑賞。

以前から気になっていた作品。

海外の俳優には興味が無いためキャストを観ずに鑑賞していたが、途中でアラン・リックマンの存在に気づく。というか監督だった。


豪華で美しい貴族世界に黒く渦巻く人間社会。平民である主人公が生きる世界とは異なる世界。人間関係がややこしい。
愛人や不倫というものが一般的な世界観に少し戸惑ってしまった。男性よりも女性の方が欲望に忠実に生きている世界かもしれない。
お互いの心の内を探りながら生きている夫人たちさえも味方につける〝率直な人〟だからこそ観ていて不快感を抱かない主人公だと思う。

この映画はフィクションであるが、ただ庭園を作り上げるというだけでなく人として生きる上で大切なものを知ることができた気がする。上手く言葉には表せないけれど。

個人的に好きなのは、主人公が夫人たちとシークレットルームで会話をし、王と話すシーン。王との〝薔薇〟の会話にはハッとさせられた。すごいすきなセリフ。
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