このレビューはネタバレを含みます
俺はこの映画を観て自分のことが嫌いになりました。
自分が本質的には人の気持ちに寄り添えない人間なんだと感じてしまったから。
母子に起こったことは悲しいことだし、
愛情や想いのすれ違いは見てて切なすぎた。
その分息子が自由を叫ぶ場面や踊っているときの雰囲気にも本当にじーんとした。
母親が本当に苦渋の決断をしたんだろうというのもわかる。
回想なんて特にもう、幸せなのか見てられないのかもう気持ちぐっちゃぐちゃになったわ。
ぼかしがいい感じに妄想感とか実物でない感じを演出しててうまいなーと思った。
でも。。。
冒頭のシーンで施設の係員に悪態をつく母親を見て気分が悪くなったし
カイラは自分の家族を捨てられないって言ってたけど
本当に大切に思ってるのか??行動で示せ??
と思ってしまったし
警備員2人殴った息子を
止めようとしてるだけで激昂する母親を見て
いやじゃあお前がいけよ、殴られた人にも大切な人がいるぞと思ってしまったし
ラストシーンもいかにも「自由」とか「希望」に向かって駆け出したみたいな雰囲気だけど
結果出せてないだろなにも、何人に迷惑かかるんだよそれで
病院の人たちの大変さは無視なのか??結局安定してるときの一時的な落ち着きだろう、何度も繰り返してるじゃんか
と思ってしまった。
悪意もないし、病という前提があるにもかかわらず
苛立ちを感じてしまった。
という自分にがっかりした。
映画の展開以外でこんなに残念な気持ちになったの初めて。
とはいえ色んな人の感想をたくさん見て、
世界には優しい気持ちが溢れてることも知れてそれには救われた気がする。
あー、(自分に)もやもやするなぁ
この感性は友だち減るなぁ、と思いました