東朴幕院

アメリカン・スナイパーの東朴幕院のレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.1
米国最高の狙撃手クリス・カイルの実話に基づくストーリー。映画製作中に戦後ケアをしていた仲間によって殺害されてしまったとの事で結果的に因果応報というストーリーになってしまった感がある。
戦争体験により自我が壊れてしまう過程も描かれているが、戦争(SEALS)に参加するきっかけとしては、親からの教育で自分は番犬なんだという意識付けがあったからなのだろう。そういう機会というのは米国ではあらゆる場所で見られるのでは?
帰還してからのクリスの行動は、観る側を非常に不安にさせる様な演出があり、社会問題になっている帰還兵による銃撃事件などを彷彿とさせる。イーストウッドは、英雄を題材に米国社会が結果的に根本的な病巣を抱えてしまっている事を訴えたかったのではないだろうか。
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