あおたん

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」のあおたんのレビュー・感想・評価

5.0
本当の怪物はどちらだったのか。

両バージョン視聴済み。
ベネディクト・カンバーバッチにハマってから3年間、National Theatre Live祭は毎年観に行ってたけど今年で上映終了なんだよね…悲しい😢
本編の前にベネディクトとジョニー・リー・ミラーの短いインタビューがあり、主にクリーチャーへのアプローチについて話していて、それぞれのアプローチ方法が異なっていることを踏まえて観るとより解像度が上がるというか。
人を愛することを知らない博士と生まれた意味を問い続け愛されたいと願い続ける怪物がまさにコインの裏表のようで、人間とはなぜ人間たり得るのか、だんだんわからなくなってくる。
互いに絡み合って最後はお互いをよりどころに地の果てに消えていってしまった…。
元々はSHERLOCKを見たダニー・ボイル監督が「ベネディクト博士役にいいんじゃね?」ってオファーしたけど、主演2人の演技を見て「役者の配役日替わりにしたら相乗効果じゃね?」って日替わりキャスティングしたという嘘のようなホントの話。監督本当にありがとう。あなたが神か。

ベネディクトファンとしては、金髪碧眼の美青年を愛でる目的だったら圧倒的にベネディクト博士なんだけど、役者:ベネディクト・カンバーバッチを堪能するならベネディクト怪物バージョンなんだよなぁ〜。ジョニー・リー・ミラーの怪物もいいんだけど、圧倒的にステージを支配する力が優っているというか、身体の使い方声の出し方ステージの使い方全てがすごい。(語彙…
甲乙つけ難いけど私はベネディクト怪物バージョンが好きです。

頼むーーーまた映画館でやってくれぇーーーー!
あおたん

あおたん